それは研修に参加頂いたご自身、一人一人が気づきを得て頂くことです。気づきを得ることで次の行動が見えて来ます。すなわちそれは、『自分事』になっている状態なのです。
『自分事』へのトリガーとなる気づきについては、特に大学生のキャリア開発において私は強く意識をして取り組んでいます。高校時代と異なり自分で履修科目を構築したはずなのですが、私が感じる限りではルーティンに日々を過ごしている人が多いのではないでしょうか?
ある意味、社会人も朝起きて仕事に行きフルタイムで働くという日々はまさにルーティンです。平均的な働き方ですと週5日、一日7時間と社会人は学生が学校で過ごす時間よりも仕事にあてる時間は多いです。また、ルーティンでありながらそこには想定外のことも多くかつ責任や結果を求められる遣りがいともストレスともとれる状態です。週の半ばには、「週末まであと何日?」なんて考えることは私にも経験があります。
しかしそのような日々の中でも社会人の方がビジネス・スクールや資格取得、社外勉強会に積極的に参加している現状があります。それはなぜでしょう?日々、業務に追われ想定外のことへも対処している中で更に勉強をするなんて!このことを学生に話すと皆、「どうして~?!」と一斉に驚いた表情をします。
それは、そのような場へ行かれる社会人の多くの方が能動的に自分の仕事やキャリアを捉えているからではないかと思います。そのようなマインドがあるからこそ自分の強みを更にブラッシュアップしたい、自分に不足しているものを補いたい、自分の外側にあることを取り入れたいと思いタイムマネジメントを行い取り組まれているのではないでしょうか?
自身に必要性を感じていない状態で時間や日々を過ごすことは苦痛です。当然、受身的な姿勢になります。そこに自分にとって必要な出来事やメッセージがあったとしてもキャッチすることは出来ないでしょう。
『自分事』の状態で過ごすようになると自ずと行動パターンも変わります。そしてより能動的に時間を使い人との関わり方も変化をして行きます。自分のキャリア開発にも積極的になります。
この具体的なケースについては、先日終了したある大学でのキャリアデザインクラスでの様子を例にまたお伝えしたいと思います。